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オートマタ

 

最近、Netflixの「ウォーキング・デッド」に妻とハマっていたら、久しくこのブログとしかもスペイン映画から遠ざかっていました。さて、気を取り直して。

 

「オートマタ」とは、12世紀から19世紀にかけてヨーロッパ等で作られた機械人形、自動人形のようです。この映画でも古くなったロボットとかけているようです。

 

オートマタのストーリーは、2030年代末に太陽のフレア光が増加したことで、地球は砂漠化が進行し、人口の99.7%が失われた。生存者は安全な都市網を再構築し、過酷な環境で人類の手助けを行う原始的なヒューマノイドロボット「オートマタ」(ピルグリム7000型)を開発した。オートマタには、生命体に危害を加えてはならない、自他のロボットの改造を行ってはならない、という2つのプロトコル(制御機能)が設定された。当初は人類の救世主であるとされたが、砂漠化の抑制に失敗したことから肉体労働に追いやられた。ある日、自己改造を行っているオートマタが発見され、保険調査員のジャック・ヴォーカンが調査に派遣された。

 

私、ちょうどこの映画を見たときに完全自動運転車とトロッコ問題という記事を目にしまして、まさしくロボットの世界では同じような問題をひそんでいるような気がしました。将来、自動運転車が出たら保険はどうなるのかね?なんていう疑問よりも難しい「トロッコ問題」。

 

そのトロッコ問題とは、線路を走るトロッコが制御不能で止まれなくなり、そのまま走ると線路の先の5人の作業員を轢いてしまうが、線路の分岐点で進路を変えると、その先の1人の作業員を轢いてしまうとき、進路を変えることが正しいか否か、といった思考実験だ。これを自動運転自動車に応用すると、たとえば、道路が突然陥没し、ブレーキをかけても間に合わず、直進すれば穴に落ちて搭乗者が死んでしまうというときに、方向転換すれば助かるが、その先にいる5人の小学生を轢いてしまうという場合、自動車の人工知能はどちらを選択すべきか、という問題になる。

 

乗っている本人は、どういう気持でそれを受け入れるべきか、非常に悩ましい問題です。人間の価値までもロボットに計算され判断される時代?いや、恐ろしいやらすごい時代というか。

 

この映画でも、ロボットはすべてわかりきったような動きをします。人類にとって、一体何が大切なのか、ロボットが自己をもったとき大事ではないと言えるのか、そもそも人間側ではなく地球という観点から人間は必要なのか?という気の遠くなるようなお話。

 

この監督は、シャッターラビリンスも作っていたんですね。ああ、5年近く前の懐かしい記事笑。

 

 

原題 Automata
監督 ガベ・イバニェス
キャスト アントニオ・バンデラス、 ビアギッテ・ヨート・ソレンセン
公開 2014年
製作国 スペイン、ブルガリア
言語 英語
レンタル DMM
ジャンル スリラー・アクション
舞台(撮影) ブルガリア・ソフィア
オススメ度 結構

最も危険な愛し方

 

最も危険な愛し方は、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「天国の口、終わりの楽園」などの監督で、世界映画界の第一線に立つアルフォンソ・キュアロン監督のデビュー作。女たらしのトマスは、血液検査のときにもナースをナンパし、会社の女性上司もセックスアピールで懐柔する。ところが血液検査の結果エイズと判定されたのだが、実はもてあそばれたナースが復讐のために検査結果を改ざんしたのだった。絶望したトマスは自殺しようとするが…。

 

ええ、ハリー・ポッター作品を監督しちゃうなんて、バランスの取れた素質があったんですね。この作品を見て、なんだかアルモドバルの初期作品を見ているような感じだったので、王道に行くなんて笑。他にもルドandクルシなんていう面白い作品も作っています。彼だったんですね、ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナをここまで有名にしたのは。

 

さて、この作品の感想ですが、まあとにかく日常では?(それとも日本では?)登場人物たちがありえないような人間性ばかりで正直ついていくのもうんざりしてしまうような設定ですが、古い作品でもあるので目をつむりますし笑、この作品に日本人が出てくるんですね。名前が私と同じタケシっていうんですが、素晴らしい演出なんですよ。本物の日本人だし、思わず苦笑します。そして、ヒロイン役のクラウディア・ラミレスという女優、91年当時は27歳ですか、美人(または息を呑むような演出)で、見ているこちらも主人公のようになるのがわかります。

 

 

 

原題 Sólo con tu pareja
監督 アルフォンソ・キュアロン
キャスト ダニエル・ヒメネス・カチョ、クラウディア・ラミレス
公開 1991年
製作国 メキシコ
言語 スペイン語、英語、日本語
レンタル DMM
ジャンル ドラマ
舞台(撮影) メキシコ・メキシコシティ
オススメ度 比較的

プロパガンダ・ゲーム

 

最近何かと話題の北朝鮮。私が自民党を支持する一つの理由も、拉致被害者の問題があって最も解決してくれそうな可能性が高いから。だって、自分の子供が拉致られて、政府機関以外何も頼りにできない状況って、悲しすぎる。なんで人を盗まれておいて、取り返しに行けないんだって普通に考えればおかしいでしょ。

 

さて、今回の作品はスペイン映画と言っても、スペインの監督さんが北朝鮮のことを映したドキュメンタリー。我々がアフリカのことを取り上げて映画を作っちゃうぐらいすごいことなんですが、実は北朝鮮の広告塔のような存在がスペイン人にいたんですね。これだけ北朝鮮のニュースを見ていながら、全く知らなかったんです。いや、きっと私だけじゃなくて。

 

そんな彼がいるからこそ実現したような映画。普段から右に寄ったニュースばかり見ているので笑、ここまで中立的な作品は非常に貴重です。もちろん、映像はほとんど全てと言っていいぐらい北朝鮮をよく見せようとして、催眠にかかってしまいそうなぐらい。でも、その鬱憤を様々な研究者が解説してくれています。

 

最後の言葉が響きます。どの国も経済が精一杯で北朝鮮の崩壊など望んでいない。むしろ望んでいるのは北朝鮮国内の国民だ、と。

 

 

 

原題 The Propaganda Game
監督 アルバロ・ロンゴリア
キャスト アレハンドロ・カオ・デ・ベノス・デ・レス・イ・ペレス
公開 2015年
製作国 スペイン
言語 英語・韓国語
レンタル Netflix
ジャンル ドキュメンタリー
舞台(撮影) 北朝鮮
オススメ度 比較的